コンベアに乗せられて次々に運ばれた果実は、いよいよ搾汁を
 むかえます。特殊なプラスチック製のキャタピラの間に果実を挟
 み、その圧力で搾汁される仕組みです。

 このキャタピラの締め具合によって微妙に香りや味が変わり、
 締めすぎると果皮に含まれる苦味成分が一緒に出てきてしまう
 ので、あまり締めすぎない様に調整しています。搾られた後の
 皮や実は肥料として再利用するため、そのままキャタピラに挟
 まれてコンテナへ、種と果汁はろ過装置に送られます。

 搾汁された果汁はここで3段階に分けてろ過されます。
 3層に分かれたろ過装置は、一番上から順に網目が細かく
 なり、各層で種と大まかな繊維質を取り除きます。

 このろ過機は常に振動しており、網目に引っかかったものや
 種についたものなども取れるようになっています。
 こうして純度が高められた果汁は攪拌装置へ送られます。
 この工程では上のろ過装置でもろ過することができなかった
 微小なパルプを遠心力を利用してさらに分離します。

 写真がろ過装置ですが、この中には大きなプロペラがあり、
 それを高速で回転させて分離しているそうですが、他にも
 ろ過された果汁の栄養分が全体で均一になるようにする役割
 も果たしています。

 右奥に見えるのは空調ダクトで、高温になると品質に悪影響が
 出るので、室温を常に一定に保つようになっています。
<< BACKNEXT >>